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食う・寝る・遊ぶ。犬と子供の生活
by yumefuku

卒園式

うららかな、春の晴天が広がる今日。
保育園の卒園式がありました。
とてもよい式で、涙が最初から最後まで止まりませんでした。

我が子の成長がうれしくて…などという理由で泣いたのではなく。
(むしろ、息子が歩いてきたところでは大まじめな顔に思わず笑ってしまいました(笑)

先生が最初から最後まで泣きっぱなしで、涙を流しつつ必死に声をふりしぼって、子供一人一人を紹介していたことに、でした。

名前を呼ぶと子供が大きな声ではい!と返事をして立つ。
先生からの一言をもらいながら園長先生の前に歩いていく。
そのコメントを震える声で、でも、必死に読み上げていらっしゃいました。

どれだけのプレッシャーがあったか。
最高学年というのは、今までと全然違うカリキュラムがあるんです。
保育園だから保育だけするのではなく、沢山のことを教えて下さいました。
マーチングドリル、お習字、お茶、降誕劇。
サマーキャンプ、遠足、最後の高尾登山。

そして、この一年、朝から夕方まで、それらを教えるだけではなく保育そのものを引き受けてくださった。
私たち親の代わりに。
その重責は大変なものだった、と思うのです。

無事に20人を卒園させたこと、やっと終わるのだ、という感慨と、子供たちの成長を見て、若い若い先生がずっとずっと式の間中泣くのです。
大変だったろう、しんどかったろう、と思うと、感謝で頭が下がる思いにもらい泣きが止まりませんでした。

子供と先生が一緒に考えたという歌が始まると、先生もハンカチで顔を押さえて大泣きしていました。
もう私も涙腺決壊(笑)状態でした。
先生は、とても良い経験をされたなあ、と親の立場からしても羨ましいほどなのです。

卒園児を送り出す先生だけがキチンと袴姿で生徒を引率するんですが、普段も愛らしく可愛い先生は今日は特別に凜とした美しさがありました。
私はこの先生は担任をしてもらうのは二度目だったのですが(3歳児のときに担任になりました)
若すぎて大丈夫かと思うほどだったのですけど、しっかり自分の言葉でいろいろ伝えて下さるので安心して任せていられました。
見た目よりずっとしっかりしていて、頼れる先生でした。
だからこそ、最終学年で担任をしてもらうのは嬉しかったです。

話がずれますが。
今回から、ビデオ撮影が「個人情報保護」の観点から禁止されました。
父母会で思い切り論議がされて、保育園側も抗議を受けて大変だったと聞きました。
(私は多忙な為、出られませんでしたので、後から仲良しのお友達のママから聞きました)

でも、振り替えてみれば、誰一人カメラやビデオに気を取られることなく我が子をじっと見つめて、涙している。
その空間はすばらしいものでした。

確かに見に来ていない人に伝えたい、その気持ちはあります。
でも、だからこそ、目にしっかりと焼き付いて、打っている今もまだ涙がこぼれます。
私は実家の親へ今日の事を沢山言葉で伝えたいと思いました。


久しぶりに、イイ涙を流せました。
保育園に、先生に、息子に感謝。

6年間、ありがとう。
by yumefuku | 2010-03-14 01:30 | 戯言